自然と生物の多様性〜人間はどう生きるべきか〜

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    森林減少と違法伐採

    世界の森林減少が止まらず、今でも毎年1,250万ha以上のペースで減少を続けており、とりわけ熱帯林では1,420万haものペースで減少を続けていると報告されました。森林減少だけではなく、森林劣化も問題で、定義では樹冠率が10%以上を森林と定義していて、大規模に伐採しても10%以上残っていれば統計上森林のままで、10%以下にまで伐採しても天然更新を見込んでいれば、その土地は森林のままということになってしまうのです。このような問題は、森林減少の数字には表れてこないことに注意が必要で、WRI(世界資源研究所)によれば、世界の原生林は8000年前と比べて、すでにその8割が失われてしまっているとのことです。このような森林減少や劣化を引き起こす主な原因として、違法伐採や非持続的な商業伐採が挙げられ、途上国や経済移行国においては、相次ぐ制度の変更や法改正による混乱、行政や警察に蔓延する汚職や腐敗など、法の施行やガバナンスの問題から違法伐採が横行している国も多いのです。インドネシアでは7割以上、ロシアでも2〜5割が違法伐採であるとWWFは報告していて、これらは日本の主要な木材輸入先でもあるのです。違法伐採は森林環境への影響はもとより、地域社会や経済に与える影響(税収減、木材価格のダンピング、マフィア組織の資金源など)も大きいのです。

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