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里山の保護
里山とは、人間が暮らす都市や集落に近い山のふもとから、田んぼや畑として活用されている地域一帯のことで、手つかずの自然とは違い、薪や炭に活用するために低木や小枝を集めたりすることで明るくなった雑木林や、農作業のために溜池や畦などが造成されて出来上がった、人の手の入った自然環境のことをいいます。日本人の先祖は、1000年以上に渡って里山という環境を持続的に活用しながら、自然や生き物と協調しながら循環型の社会を作ってきたのです。しかしこの里山が、近年大きく減少しているのです。環境の開発や破壊が原因として思い浮かぶかもしれませんが、実際には、それと同じくらい、人の手が入らずに放置されたことが理由なのです。また、里山の中心にあった田んぼも、産業構造の変化や減反政策、高齢化などにより、徐々に放置され荒廃していき、同時に田んぼや畦を生活環境としていた、みみずやおけら、あめんぼ、とんぼ、かえる、みつばちなども減少しているのです。しかし、近年になって、循環型の自然活用や生物多様性の維持の観点から、里山を中心とした伝統的な農業に注目が集まってて、企業やNPOなども協力して、里山保全のさまざまなプロジェクトが進んでいて日本の里山のような持続的な自然資源の管理と利用を世界に提唱していく取り組みが始まっているのです。