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乾燥地の環境問題
乾燥地とは、文字通り乾いた土地で、降水量が少なくても生育可能な、ステップやサバナと呼ばれる草原や疎林があり、イネ科の草原やアカシアの疎林に代表される乾燥地の植生は、干ばつを含む長い乾季を耐え、わずかな降水量や地下水に頼って生長できるのです。自然が手厚く保護されたアフリカの国立公園では、ライオン、ヒョウ、サイなど大型野生動物が、草原や疎林を悠々と闊歩する姿が見られます。しかし、そうした自然が残るのは世界の乾燥地のごく一部にすぎず、ほとんどの乾燥地は人間が放牧や農耕に使っていて、景観も大きく変貌していて、サハラの南縁に帯状に広がるサヘルは、世界で最も砂漠化の進んだ地域の一つとなっています。砂漠化の原因は、増加する人口を賄うための家畜の過放牧や農産物の過耕作などの人間活動で、環境への圧力は定住地に集中するため、砂漠化はますます増幅されてしまうのです。干ばつがあっても、伝統的な遊牧であればより降水量の恵まれた地域に移動することで、被害を最小限に回避することができますが、遊牧民の定住化や農耕地の開発が進んだ後では、被害の発生を食い止めることは難しいのです。92年の地球サミットで、アフリカ諸国から砂漠化対処条約の必要性が提起されたのは、地球温暖化などの議論が進む一方で、途上国の環境問題が忘れ去られることに対する危機意識があったためと言われています。
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